今年は福井に仲間を求めて!「すべて」の人たちと共に活動したいアーティストのための、身につく・実になるインクルーシブ合宿 #つながるサーカスキャラバン2024🎪 #交換留藝 in 福井
2020年の活動開始から「ケアの現場でアートに何ができるか?」を模索している、ほっちのロッヂの文化企画。年間約180本近くある大小の企画の中でも、アーティストによる滞在制作を基軸にすえることで、医療現場の日常にアーティストがいて、表現活動や作品づくりを身近に感じられる環境づくりを目指してきました。
医療福祉現場でのアート活動というと、「ケアを必要としている人に対して、医療行為やケアの代わりにアート活動を処方する」という構図を思い浮かべがちです。
交換留藝では、アーティストも、まちの人も、スタッフも「ケアする」「ケアされる」という関係を超えて、それぞれいつも通り過ごしているうちに何かが生まれる(かもしれない)という仕掛けづくりを心がけています。
5年目の活動に踏み出す今年は、ほっちのロッヂの運営元である医療法人社団オレンジのある本拠地・福井県にも出張企画をはじめます!
医療福祉現場でのアート活動は、まだまだ担い手の限られている分野だからこそ、仲間探しや評価してもらうことが難しい世界。首都圏の大きなまちではなく、地方の小さなまちの取り組みを通して医療福祉の現場と共にする表現活動の可能性をさらに見つめ、発信していきたいと考えています。
1、チャレンジをはじめたいアーティスト、募集
学校で、病院で、介護や福祉の現場で、演劇や音楽を鑑賞したり、体験したりするアウトリーチ企画を実践している方・これから実践したいと思っている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、「現場のスタッフとの連携はどうしたらいいのかな…」「参加者にケアが必要になった時、どういう風に対応したらいいのかな…」「どういう風にプログラムを組み立てたらよいか分からない…」とお悩みの方もいらっしゃるはず。
今年は、福井県を中心とした北陸・東海地域(福井、石川、富山、滋賀、岐阜、愛知)で活動しているアーティストの方を対象に、多様な背景の人を対象にしたリサーチからワークショップ制作・実践までを一気に学べる滞在制作プログラムを準備しました。
今回制作プロセスを案内するのは、ほっちのロッヂではもはやおなじみ・サーカスアーティストの金井ケイスケさん。
在仏中は紛争国を含めた35か国をツアーし、人種や民族、貧困やドラッグなど社会課題にアプローチする「ソーシャルサーカス」の世界観にふれた金井さん。帰国後は認定NPO法人スローレーベル(リンク)のパフォーミングディレクターとして、横浜パラトリエンナーレ、東京2020パラリンピックなどで障害のある人たちと舞台活動を共にするなど、多様な背景の人たちとの実践を重ねてきました。
このプログラムでは、そんな金井さんと共に、表現活動の可能性やワークショップの組み立て方を模索していきます。
ワークショップは生モノのプロセス。やってみなくては分からないこともたくさんあります。このプログラムでは、期間中、最大3つの学校と、3つの医療・障害福祉に関わる現場で、自分の作ったワークショップを実践してみる機会があります。
年齢や障害、国籍や言語、性のあり方。多様な背景の人たちと共に過ごし、共に生きていく知恵や技術、マインドセットを座学形式で学んでいきます。講座はオンラインで、滞在期間中に宿泊が難しい参加者の方も参加することができます。
2、インクルーシブな創作・表現環境づくりを、地方からはじめる私たちのチャレンジ
2023年からほっちのロッヂで制作運営面をバックアップしている、金井ケイスケ作・演出のサーカス舞台「ムーンナイトサーカス」。
2023年はここに、ほっちのロッヂが関わり続けている子どもたちや、地域に住むさまざまな年齢・状態の一般公募キャストのパワーが加わり、文字通り「すべての人」と創り上げたのが、ムーンナイトサーカスの世界観です。
地域を見回してみると、私たちの世界は無意識のうちに区切られています。年齢ごとに同じ教室へ。障害の有無や程度で別々の学校へ。医療の必要な人は病院へ、ケアの必要な人は介護福祉施設へ。生まれること、老いること、病を患うこと、いのちを終えることは、なるべく見えないところへ・・・
ほっちのロッヂの文化企画では、ムーンナイトサーカスの創作や上演のプロセスを通して、垣根を超え、地域に生きている人たちと出会い直し、時間を共にする空間を日本のすみずみまで広げていくことを目指しています。
今回、リサーチやワークショップで協力予定の団体はこちら(随時更新)。
チャレンジに加わって下さる方を、心よりお待ちしています!
3、応募方法
少しでもピン!と来た方は、申込フォーム(https://x.gd/1xnCK)よりご応募ください。フォームへの記入が難しい方は、お電話・メールにてご連絡を。
つながるサーカスキャラバン2024 in ふくい
文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
主催:文化庁、医療法人社団オレンジ
制作:医療法人社団オレンジ
運営:ほっちのロッヂ、JDS(ジャグリング・デ・信州)
協力:(公財)福井県文化振興事業団、一般社団法人Orange Kids’ Care Lab.、みんなで舞台に立とう!を広げる会
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ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。
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ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手:唐川恵美子(エミリー)
公演写真:矢萩篤志
宣伝美術ディレクション:カウベルコーポレーション
文責:藤岡聡子