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「”老い”や”障がい”を自分と切り離さず、自分はどう思うのか?」という問いへの悩みや新鮮さに溢れたほっちのロッヂの講座を通して、同じ町、近くの町で同じ感覚を持てる仲間をどんどんと増やしていきたい。今月のちょっと長めのつぶやき(聡子)

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こんにちは。ほっちのロッヂの聡子です。

ここ半年で20回にまで届こうというくらい、ほっちのロッヂの働き手が話し手として、町のあちらこちらに出向いています。
森の中に出来た、まだまだ小さなケアの文化拠点が発する何かが、町なかのケアの拠点の方たちに、「ほっちのロッヂに頼んでみよう」と思ってもらうことがとても光栄ですし、そしてそれ以上に、働き手の1人1人も自分が伝える側となることで、普段の仕事にも増して感じることが多いように思います。

今月の長めのつぶやきは、介護の中でもより身体に触れる機会を増やしていこうと研修に参加したみなさんの言葉を中心に紹介しながら、綴っていきます。

ケアに関わる方たちとじっくり、「自分の老い」について語らう

この町の短い夏を過ぎたあたりで、軽井沢町社会福祉協議会の方から依頼のご連絡。「介護職員の養成研修の講師をお願いしたい。医師または看護師の方に担当していただきたいテーマは、老化の理解、障がいの理解です。」

町の、しかもケアに関わる方達に出会える!と、介護職員の養成研修(介護職員初任者研修。介護の中でもより身体に触れる機会を増やしていきたいと考える方向け)の全20数回と実習のうち、3回をほっちのロッヂが担当させてもらうことになりました。

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初回を務めたのは、”すぎー”こと杉浦。「試験の部分をカバーしつつ、対話ベースで時間を進めていきたいんです」と話すすぎーの依頼を受けて、私は受講者のみなさんが改めて出会い直せるようにと、時間をスタート。

ほぼ初回の3時間で受講者の方たちがそれぞれ名前と、どうしてこの研修を受けたのか、ということが一致するまでに語らう時間を持ちました。

老いることでの身体、心の変化についてはすぎーから。ある方の命を終える過程で「ともに決めた」出来事についてを、のぶさんから話をしました。

「老いることとは」とか、「どう老いていきたいか」は、今まで考えたことがなかったし、他の人の意見を聞く機会もなかったので、いい機会でした。
老いといかに正直に向き合えるかが大事で、避けて通れない身体の変化は素直に受け入れ、気持ちのありよう、社会との関わりを大切にしていきたい。
病院では病気の話をするが、本当は訪問介護だと生活そのものの話ができる、という話があったのが、とても良いと思った。

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確かに試験をパスするための詰め込みは大切ですが、それ以上に「老いることを自分と切り離さず、自分はどう思うのか?」という問いへの悩みや新鮮さに溢れた初回のほっちのロッヂの講座になりました。

「自分らしくあること」という能力、ポジティヴヘルス

2回目の講座の話し手となったは、”べにさん”こと紅谷。老化の理解からの文脈を引き継ぎながら、「結論を急がず、繰り返し話し合うプロセス、人生会議」の話から始めていきました。

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そして健康への捉え方が時代とともに変化し、「自分らしくあること」に自分も、ケアに関わる人も捉え直していこうという、ポジティヴヘルスを紹介し、受講者のみなさんに取り組んでもらいました。

ポジティヴヘルス についてはべにさんのこちらの記事をどうぞ。)

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「在宅医療は、生活が医療に合わせるのではなく、医療が生活に合わせていく。」「病気は本人からも「自分らしさ」を奪う。」
・客観的な見方の必要性を強く感じました。又、自分だったらどう思うか。相手はどのように受け止めるか。を具体的に理解できた。
・介護を受ける立場の考えが変わった。助けが必要な時は、堂々と受けたい。

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「人生会議、ポジティヴヘルス、、初めて聞く言葉ばかり」と目を丸くされる方たちも、人と話す、となった瞬間に戸惑いから解放され、共感や励まし、互いに持ち寄る言葉たちで会話が花開いていました。

「症状や状態、年齢じゃなくって、好きなことする仲間として出会おう」。

トリを務めたのは、ゆうさん。テーマは「障がいの理解」。
まずは前回2回を振り返り、印象に残った言葉や今日のテーマについて期待することなど、もう対話も慣れっこの受講者のみなさんで場をならしていきました。

「障がいの理解・・・、「症状や状態、年齢じゃなくって、好きなことする仲間として出会おう」、この言葉そのものだと思います。」と静かに力強く始めていきました。

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息をすうように、今の世の中にある言葉の定義や、その先にある1人1人の個性の保ち方を考えている、そんなゆうさん。

スライドを1つ1つ出しながら、「みなさんが普段使う「普通」って、どんな意味に捉えることができると思いますか?」と、問いかけていきます。

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障がい者同士の恋愛ってどう思いますか?私はもちろん、ありだと思うんです。それを良しとしてないのは、周囲の人、周囲の環境なんだと思うんです。
これまでは介護の仕事をしていたから、障がい者の方ってピンと来なかったんです。だから今日はどんな話を聞けるかなって思ってきたんですけど。
同じグループで話をした方が、「自分には障がいがある。障がいがあって、高齢者の方の介護をしていると、ちょっとした時に気持ちが通じて、高齢者の方の気持ちがわかるときがある」という話を聞いて、なんだろう。すごい発見でした、僕にとっては。まだ言葉にはうまくできないんですけど。

基礎知識として覚えていくものと、一方でその言葉に対して受講者のみなさん1人1人が捉え直す、そんな問いかける時間となりました。

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「同じ目標を持った人と多く話をする時間があり、とても有意義でした」「自己紹介からの講座への導入で、お互いの素直な気持ちが聞けて良かった。事例に織り交ぜた講座は興味深かった」「他業種、異分野の方と話せて勉強になりました」など、嬉しいお言葉を寄せてくださった受講者のみなさん、誠にありがとうございました。

同じ町、近くの町で同じ感覚を持てる仲間をどんどんと増やしていきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。

ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。

ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手:聡子
文責:藤岡聡子



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長野県軽井沢町。「ほっちのロッヂ」は、元々里山だった少し小高い丘と小さな小川が流れる林の中にたたずむ、診療所と大きな台所があるところ。2020年4月に開業した、ケアの文化拠点です。https://hotch-l.com/