１、交換留藝2021の2人目ゲスト・写真家の清水朝子さん

清水朝子（しみず・あさこ）/ Asako Shimizu

東京都出身。日本大学芸術学部写真学科卒業、元マガジンハウス勤務。2006年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。個展「空にむかって　地へ向けて」（ライカGINZASIX）「Finding a Pearly Light」（森岡書店 東京）をはじめ、仏、ベルギーなど国内外で出展する。『「働く」の教科書』（中央法規出版）など、福祉現場での活動も10年近く展開。（WEBサイト）

ケアの現場と接するほっちのロッヂで、ここでしかできない創作活動を支援する滞在制作企画「交換留藝」。今年9月からは、身体表現者の小林三悠さんと入れ替えに写真家の清水朝子さんを迎え、3回に分けて作品制作を行ってきました。

9月まで滞在した小林三悠さんのプロジェクトについてはこちらから。

カルテ形式でアーティストとの交流を記録し、ほっちのロッヂメンバのケアの視点について考えた小林三悠さんとの企画に引き続き、今度は写真家の目を通して私たちの活動を見直す機会としました。

「私たちはケアをする時、どこに価値を置いているんだろう」
「どんな時に楽しいと感じている？」
「クリエイティブなケアってどういうことだろう」
「ここの日常は外の人にはどう映る？」

写真を見ながら、そんなことを語り合う場が広がるといいなと思います。

２、被写体と📷のUSBになる。軽井沢の秋にうつろう光をたっぷり集めた作品が、できました。

「私は被写体とカメラのUSBになるんです。被写体が醸し出してくれる空気と光が自然に取り込まれるように、自分のエゴは極力入れない」

朝子さんが撮影に入る時、ほとんど気配が感じられません。視線をふと外にやると、朝子さんがカメラを構えてそこにいて、ビクッとすることがたまにあるくらい。”朝子USB” を伝送されて生み出される作品たちは、どれも色とりどりの光をたっぷり取り込んで、「あの人、そんな顔してたの？！」と驚くほどの微細さで、ストーリーたっぷりな一瞬をとらえます。

（朝のミーティング終わりに、撮りたての写真を皆で眺める様子）

撮影は、ほっちのロッヂの中での活動（日々のミーティングやただのおしゃべり、外来診療、台所、各イベント、アトリエ活動、子どもたち）、ほっちのロッヂの外での活動（訪問診療・訪問看護の活動、ガーデニングや畑仕事、風越学園での教育連携など）を対象に、幅広く行いました。そのほんの一部をお見せすると、こんな感じ！

（写真：清水朝子）

３、ほっちのロッヂにて開催。”清水朝子写真展「診療所」を撮る”

滞在期間中に生まれた作品たちをもとに、ほっちのロッヂにて約1ヵ月間、作品展示を行います。

今回はほっちのロッヂでの企画ということで、朝子さんの作品に加え、ほっちのロッヂメンバの中でも写真が得意なノブ（保育、クラーク、設備などを担当）・めーちゃん（ロッヂに通う子どもたち担当）の作品も交えます。

（上から、ノブこと伊藤順幸・めーちゃんこと松永恵　写真：清水朝子）

夏の終わりから冬のはじまりにかけて、めくるめくうつろうほっちのロッヂの窓の光を背景に、私たちの活動の一端を感じてもらえれば幸いです。

当日はほっちのロッヂメンバが案内役に常駐していますので、作品について、モチーフについて、何でもたずねてみてくださいね。

清水朝子写真展　「診療所」を撮る
日時：2021年11月29日(月)～12月25日(土) 9:00～17:00※日曜休廊
場所：ほっちのロッヂ（軽井沢町発地1274-113）
入場：無料
お問い合わせ：0267-31-5519 / info@hotch-l.com（担当：唐川）

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《Special Thanks》
朝子さんとのご縁をつないでくださった速水桃子様
撮影にご協力くださった訪問先の皆様・ご家族様
いつも異なる表情を見せてくれたロッヂキッズたち
印刷　（株）カラーサイエンスラボ様
額装　株式会社フレームマン様

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最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。

ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。

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ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手・DMデザイン：唐川恵美子（エミリー）
タイトル・文中写真（クレジット入りのもの）：清水朝子
企画協力：ほっちのロッヂのメンバ
文責：藤岡

（2021.11.27）