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【食や文化のこと、5】生き様はアートになる。

町内に、児童養護施設や、障がいのある方が通う施設など、様々な人の暮らしに大きく関わる拠点があります。ほっちのロッヂメンバの1人、カレンが、そちらの1つの拠点に定期的に関わり始めさせてもらっています。カレンの視点、ぜひご一緒ください。

今日は音あそびに一緒に参加。
3名のアーティストによるワークショップ形式での活動。今日は6人の少人数グループ×2。それぞれ30分くらい。

ジャンベを使って「あなたの音はどんな音?」と尋ねながら自己紹介。それぞれの音をまずは聴いて、そのあとみんなでそれに合わせてみる。同じ楽器なのにこうも違うか!

ここで演奏することから描くことにシフトチェンジ。輪になって座った中心に大きめの画用紙。
霧吹きで濡らして始めは薄めの色でダイナミックに、ひとりづつ。
その後濃いめの色で細やかに、ひとりづつ。
みんなで一斉に描くのではなくひとりづつ描くことで「ヒト」にも意識が向く。

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筆の動きや色に合わせてあやこ村長が音を奏でる。

私は彼らにパレットと筆を差し出す係。息が合わず、おっとっととなるのも面白い。

ダイナミックが好きな人が先に、細やかが好きな人が後に。順番に。

最後にみんなでタイトルを決める。思いついた人が言った案に「いいねいいね」と乗っかる。

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妥協するところ(色の重なりや混ざり、描きかたや描く場所、強さなど)、しないところ(薄色ダイナミック、濃色細やか)をあやこ村長がコーディネートすることで彼らの力がより引き出される。互いの得意なところを出し合っている

純粋に、「羨ましい!!!」を感じた日。彼らのもつ力が羨ましい。すごく。彼らは「コト」に集中することが上手ですねー。

オランダのケアファームで見た知的障がいを持つ人びとと、精神疾患を持つ人びととの混ざり合いはこうやって生まれるんだ、という気づき。

次回は明後日。今日知り合った人たちが何かに集中している場をもっと見たい!彼らから出る音や動きはとっても面白い。見応えがある。生き様アートになる。(2019.10.9)

後日談も。そしてこの吉田の気づきは、これから一つ形にしていきます。

カラオケして過ごしている人たち。の部屋の片隅でずっと嬉しそうにダンスしている男性。歌は知らないようだけど楽しそう。私も歌知らないしダンス苦手だけど一緒にリズムとってみたら彼がハイタッチしてくれて、何だか安心感。
などなど。

1人ひとりにものすごく味があって、人間味があって、面白味がある。彼らの生き様そのものが、たまらなく格好良い。どうにかこうにか……………で閃いたカレン!
イキザマ展を開きたい!@ほっちのロッヂで!

「障害者のアート展」みたいな横並びのやつじゃなくって、面白味があるその人、あなたたち1人ひとりの生き様を展覧会にしたい、と思いました。
カレン展、サトコ展、みたいな。

その人の「手」「衣服」「軌道」、もちろん絵や書道などの作品、彼らの過ごしている様子の写真(フィルムカメラとかチェキとかで撮りたい)、お気に入りの服、こだわりの数々。綺麗じゃないものたち。

彼らのことを知って欲しい、とか障害の理解を!とかは二の次で、でもしっかり発信はしたい。すでに応援者はいてくださって。私に足りない企画力。力を貸して欲しいです!(2019.10.11)

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カレン。食べること、「コト」に目を向けること、小さなお友達がたくさんいる女性です。

文章:カレン
編集:藤岡聡子