見出し画像

【働くこと、1】子どもたちの目の前で展開されるクリエイティブ職。働き手は、音楽家とか画家、作家、料理家。自称でもちろんかまいません!

私たち【ほっちのロッヂ】の働き手って、どんなひとたちが集まるのだろう?欲しい光景ってどんなものだろう?

聞き手にブックディレクター/編集者の山口博之氏を迎え、共同代表・紅谷浩之(医師)と藤岡聡子(福祉環境設計士)が語っていきます。

—————
▶︎【働くこと、1】子どもたちの目の前で展開されるクリエイティブ職。働き手は、音楽家とか画家、作家、料理家。自称でもちろんかまいません!

【働くこと、2】会社や、国籍の枠を越えて職を交換したり、集まった人たちで”健やかになる習慣づくり”のプログラム、つくってみたいです。

【働くこと、3】働き手の募集は2019年秋から。資格については、不問です。変化への挑戦と、変わらないものを守る、働き手を募集します。—————

「”専門職だけ”絶対集めたくないなあと思うんです。そこで働く人たちとかそこで過ごす人たちが、自称音楽家とか自称画家とか、とにかくその何か持っている人!(藤岡)
「ものすごくポップでクリエイティブでやりがいがあって楽しい仕事だね、っていう。それを子どもたちに見せたいねって。」(紅谷)

—————

—”人の流れを生む”場所をどうやってつくろう?

藤岡:働き手の話をすると、”専門職だけ”は絶対集めたくないなあと思うんです。そこで働く人たちとかそこで過ごす人たちが、自称音楽家とか自称画家とか、とにかくその何か持っている人!他称でもよくって。

だから全然介護と関係ないデザイナーとかプログラマーとかも、一緒にお風呂で背中流している(入浴介助)とか、そういう本当に今までに介護の現場に居そうで居なかった人たちも集めたい。まずはそういうところから始めたいなっていうところもあります。

たくさんやってみたいことはあるけれど、その場に集まる人たちでしか光景って作れない。なので、まずそういう面白いプレイヤーという人たちを集めたい。結果として果樹園が出来て、収穫していて、もう実はジャムの工房を作りましたっていうことがあるかもしれないし、もしかしたら、劇団かもしれない。ここで毎晩公演していますよ!とかね。(笑)

—そうすると、周囲からみた福祉の印象にも変化が起きると。

紅谷:高齢化時代で、福祉の仕事に就く人が4割とか5割って言われてるんですね。今の子どもたちの感覚に当てはめてみると、友達の二人に1人は医療職、介護職だったりするわけですよね。そんな時代が来たときに、なんか大変な、損する職業ではなくて、そうじゃなくってものすごくポップでクリエイティブでやりがいがあって楽しい仕事だね、っていう。それを子どもたちに見せたいねって。

—子どもたち、つまり近接する教育施設の子を含む子どもたちへのメッセージになる。

紅谷:ケアは、教科書にこう書いてある、前の人がこうだったからこうするっていうのじゃなく、その都度生まれてくるものかなって。そういう意味ではケアってすごくクリエイティブな仕事なんです。その日の自分の体調とか、相手の様子とか、気候とかが影響して、その時どういう言葉を発するか、どういう手を差し伸べるかが微妙に毎日違うというすごいクリエイティブな仕事と思うんですよ。

それが子どもたちの目の前で展開されるからそれが逆に真実にちゃんとなっていくというか。制度上はしっかり立て付けはあるんだけれど、死をタブー視して、隠したりしているよりも、制度とはちょっとずれているかもしれないけど、現場を生き生きとみせるっていう活動、しかもそこに子どもたちが、関わってくる可能性がある、というところがその今回のこのプロジェクトも一番ダイナミックなところ。高齢者に対してだけやるのではない、というところがすごく大事なんだと思うんです。

—————

(この語りは、2018年8月31日に都内にて、ブックディレクター/編集者山口博之氏を聞き手に迎え、インタビューを行なった内容を編集しています。)