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「嬉しいも悲しいも勉強させてもらってる」 — 心が動けば、世界が変わる。そのことを、実験してみようと思っています。 #交換留藝 #演劇 #人生、是、喜怒哀楽

約2ヶ月にわたり開催された窓の外美術館。出かけることが難しかった時期にも、たくさんの出会いとお声がけを頂きました。美術館はほっちのロッヂのみ7/31(金)まで会期延長中。そんな中ひっそりと始まった次なる文化企画を、ひっそりレポートします!

次なる企画は「人生、是〈アレコレ〉、喜怒哀楽プロジェクト」。題字は訪問先のご家族に書いてもらいました。その方は文字を書きながら「嬉しいも悲しいも勉強させてもらってる」と、ひと言。

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心が動けば、世界が変わる。そのことを、実験してみようと思っています。

子どもの予防接種から在宅でのお看取りまでを担うほっちのロッヂの現場では、日々たくさんの感情が動いています。注射がイヤだ、傷が痛む、生きるのがしんどい、など不安な気持ちや恐れの感覚、はたまた、自分でもできる!こうしたい!など、充実感に満ちた感覚。

ケアに取り組む現場のメンバたちもまた、たくさんの気持ちを感じ取り、心を動かしています。気持ちに沿えてうれしい、あの人の冗談が楽しい、と大笑いする日もあれば、気持ちに応えられなくて悔しい、理解されなくて悲しい、伝え方が分からなくてモヤモヤ。と涙する日もある。

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どんな感情であっても、その動きが次へ向かうエネルギーになるように。そのトレーニングのツールとして私たちが選んだのは演劇です。

ゲストとしてお招きするのは、軽井沢在住の演出家・まんぼさん。これまでチェーホフをはじめとした古典作品や、オリジナル作品の制作・演出のほか、子どもや教師向けの演劇教育の実践家、FM軽井沢のラジオパーソナリティとしても信頼ある実績を積んでいます。

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当プロジェクトではまず、7月27日(月)からの1週間で、ほっちのロッヂのメンバに1人1人聞き込みを開始。訪問看護ステーション立ち上げからの約11ヶ月、診療所開所から約4ヶ月を経て、メンバにとって印象的だったできごと、気持ちが動いたできごとを記録していきます。ここから作品が生まれるのは約1か月後です。

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客席とのつながり方は、大きく分けて2つ。オンサイトとオンライン空間に配置された、それぞれの場です。

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オンサイトには、役者と客席が同じ空気を吸い、いま・ここを体感できる「できごとのはじまるところ」と、気軽に立ち寄って窓の外からのぞいてみたら、意外に面白くて明日はもっと見てみよう、と思うかもしれない「変化のはじまるところ」。その場限りのライブ感と、その場にいる人同士で対話する親密な時間が最大の魅力です。

一方オンラインでは、上演の様子の録画映像が観られるほか(ほっちのロッヂは田舎なので、WiFi環境が不安定!ライブ配信はコワくてできません!笑)、その場にいるだけでは受け取れない、役者インタビューや制作ウラ話、スタッフを対象にした実験結果&分析のアーカイブを読むことができます。ライブでは味わえない別の体験が始まるという意味で「はじまりとは違う別のはじまり」が起こる場所です。

これまでの劇場が、採算のために客席を密集させ、壁で密閉された空間を前提としてきたことをひっくり返して、私たちはこの実験を脱・密閉劇場(Inside-Out Theater)と名付けました。

今後は、ほっちのロッヂ公式note上で、「はじまりとは違う別のはじまり」の連載をスタートさせていきます。記事は一部有料となりますので、プロジェクトを応援したい!という方はぜひ購読をお願いします。

🏡 今後の連載予定 ※( )内は更新予定日。2020年。
1. はじめの一歩、メンバインタビューリポート(8/2)
2. インターンと過ごす 1 week!ワークショップ密着リポート(8/4)
3. 早速第1弾!アウトプットDAY告知(8/6)
4. アウトプットDAY①リポート&動画(8/14)
5. アウトプットDAY①フィードバックリポート(8/14)

6. ゲストインタビュー①まんぼさん(8/12)
7. ゲストインタビュー➁俳優A(8/14)
8. ゲストインタビュー③俳優B(未定)
9. いよいよ第2弾!アウトプットDAY告知(8/18)
10. アウトプットDAY➁リポート&動画(8/20)
11. アウトプットDAY➁フィードバックリポート(8/22)
12. 矢継ぎ早に第3弾!アウトプットDAY告知(未定)
13. アウトプットDAY③リポート&動画(8/27)
14. アウトプットDAY③フィードバックリポート(8/29)
15. 企画リポート速報「演劇は世界を動かしたのか?」(9/7)

このプロジェクトは、アーティストが一定期間ほっちのロッヂに滞在し、作品を制作する「交換留藝」の一環として行われます。現在、滞在制作に興味のあるアーティストを募集中です。応募は下記のフォームより。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。

ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。

ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手・文責:唐川エミリー

(2020.7.27 記事作成)