ほっちのロッヂの「ともちゃん」ってこんな人。#メンバ紹介 #一問一答
——自己紹介をお願いします。
澤智子(さわ・ともこ)です。普段はともちゃんと呼ばれています。児童発達支援や子どもアトリエ、土曜自習室など、子どもや若者と一緒に活動をしています。
—— ほっちのロッヂに来たきっかけを教えてください。
きっかけは大学生のころに参加した風越学園のワークショップです。風越学園のスタッフの方からほっちのロッヂを教えてもらい、ワークショップの合間に訪れました。
—— ほっちのロッヂの印象はいかがでした?
ほっちのロッヂに来る前に、紅さん(オレンジ理事長・紅谷)と風越学園理事長の慎さん(本城慎之介さん)の対談の記事を読んだのがすごく印象に残っています。
その記事で紅さんが「ほっちのロッヂはエネルギーの高め合いなんです」って話しているのが印象的でした。その時、私も「子どもは自分で考えて決められる力を持っていて、自己回復力がある」と信じられる人になりたいと思っていたので、「エネルギーの高め合い」という表現に、すごく衝撃を受けました。
——「本人の自己回復力やエネルギーを信じられる人になりたい」というところに、智子さんの凝縮された思いを感じます。そのように思うようになった経験はありますか?
大学を休学中の半年間、関西のユースセンターでインターンをしていて、ある高校生に出会ったんです。その子は学校もしんどいし、お家もしんどいしってすごく揺らいでいる時期で、私が関わると影響が出てしまうような気がして、関わることに対して怖さを感じていました。
当時伴走してくださった担当のソーシャルワーカーさんに「あなたに何とかして欲しいんじゃなくて、ただ話を聞いて整理して欲しいだけだと思うよ」と言われて。ちょうどその時に本で「自己回復力を信じて膨らませることが聞く人の役目」ということを読んで、その子からも何とか話を聞いて一緒に過ごすことができた経験があります。
—— なるほど。入職してから今までいかがですか?
予想をはるかに超えていて。私は新卒でほっちのロッヂに来たのですが、まずメンバの話す日本語が分かんないところからスタートしてるんですよ(笑)。「通じるんだけど、話してる内容まったく分からへん」みたいな。
新卒って、手取り足取りいろいろ教えてもらえるものだと思っていたのですが、実際には教えてもらうんじゃなくて、やりながら考えて学んでいくっていう部分がすごく大きくて、一年目は戸惑い、もがいていました。
—— そんな中でも一番達成感を感じたことはありますか?
印象に残ってるのはコーヒープロジェクト(*)を通じたある子との関わりです。偶然台所のスタッフの一人がその子を小さいころから知っていて、コーヒーを淹れてくださったんですよ。そしたらその子が「コーヒーを探究するプロジェクトをやっている」と話してくれて。それなら「ロッヂに来ている人に、コーヒーを出してみない?」と提案しました。
当日までコンセプトや提供する人を一緒に考えて、当日は予想していたより5人ぐらい多く来てくれて、完売。私だけでなく、その子も色々もがいて、揺らいでいる中で、いろんな人が「なんだこれ!」とか「本当に美味しい!」とか、本気のリアクションを返していたのがすごく良かったです。
居場所に悩んでいたその子が、コーヒーを通してロッヂの人や、まちの人と出会って「今の自分のままでもいい、今の自分ができることを精一杯やろうと思えたんだ」と話してくれたのがとても嬉しかったです。
—— ともちゃんはこれまでのロッヂにはなかった、10代の子たちとの風景を作っている気がします。今後、やっていきたいことはありますか?
まちに住む若者が「自分が好きだな」と思う場所を見つけられて、やりたいことをやれるように行動していきたいです。ほっちのロッヂもしんどいから来るのではなくて、好きなことをしに来る場所の一つであれたらいいなと思っています。
*
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。
ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。
*
ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
話し手:澤智子(ともちゃん)
聞き手・監修:唐川恵美子(エミリー)
書き手:今井麻菜美(いまちゃん)
写真:木下明香里(あかり)
文責:藤岡聡子(さとこ)