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「あなたに届け!」ほっちのロッヂエクスプレス・働き手ver.出発進行!(随時更新)

わかりづらいタイトルをつけてしまいました...。

2020年4月に公開した、「あなたに届け!」と称して、ほっちのロッヂが過去今まで活動してきた目と耳と心で楽しめるコンテンツ... 主催した企画「ケアの文化・芸術展」「地上20メートルから撮影したドローン動画」、そして「12ヶ月間配信してきた、ほっちのロッヂャー向けチャンネル〈ベニコの部屋〉」など、ほっちのロッヂの歩みを感じることができるコンテンツnote記事の”続編”、

ほっちのロッヂエクスプレス・働き手ver.

・・・ですッ👏👏👏

これまででほっちのロッヂの働き手が受けた取材の中から、読み手のあなたに届けたい!ものをギュッと詰めてお届けしますね。

『ケアの文化拠点』ってなに?

今存在しない言葉を使って、今ない活動領域に広げたい。そんな考えから生まれたこの言葉。一体どういう言葉だろう?

先ほどお話しした「画一的」から抜けるには、その人の得意なこと、好きなことを軸にケアを構築し直す必要があるなと考えたんです。(中略)
好きなこと、得意なことが集まる場所があれば、世代にかかわらず自分の人生を生ききることにつながるんじゃないかと。私はそこにアート的な活動、表現活動がもっとも有効だと考えます。
『ほっちのロッヂ』がやっている事業は「在宅医療拠点」という名称になるのですが、それは熱意のある医療者たちがあちこちでやっていること。でも私たちは、せっかく医者ではないメンバーが医療者たちと一緒に事業を行うのだから、意味のある言葉をつけたかった。

在宅医療は人に引き継いでいきたいバトンを見つける現場だと思っているので、『ほっちのロッヂ』を起点に、そのバトンによって人や物、ことが立ち上がっていけばいいなあ、そういう場所になってほしいという思いを込めて「ケアの文化拠点」と付けました。(藤岡)
【今だからこそ文化芸術を語ろう】稲葉俊郎×藤岡聡子×紅谷浩之
Nagano Art + 今井さん
Special Thanks!

『ポジティヴヘルス』ってなに?

ほっちのロッヂはもちろん、運営元の医療法人オレンジを貫く、「健康の捉え方」。ここ軽井沢町でも色々なところで実践しています。

2011年にオランダの家庭医、マフトルド・ヒューバー先生が唱えた、新しい健康の概念です。健康の考え方については、WHOが「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と定義しており、これが世界共通の認識となっています。
これに対し、ヒューバー先生は「社会的、身体的、感情的な問題に直面したときに適応し、本人主導で管理する能力としての健康」というコンセプトを掲げました。健康を身体や精神の“状態”ではなく、問題に適応したり体調を管理したりする“能力”で捉えている点が非常に新しいといえます。(紅谷)

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1つの数字や症状だけでなく、その人の好きなこと、大切にしていること、社会とのつながりはどうだろう?といくつも視点を持つと、その人への解像度がグンと上がります。
ポジティヴヘルスの考え方は、ケアの働き手にとって自分たちの仕事がより張りのあるものに進化させてくれるものでもあるのです。

「ポジティヴヘルス」で誰もが“幸せ”になる社会へ
2021年7月28日 2021.7 老施協 MONTHLY
紀伊信之さん/株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門高齢社会イノベーショングループ部長Special Thanks!

パフォーミング集団から見たほっちのロッヂの働き手の印象って?

R4.1~2月。兵庫県は豊岡城崎アートセンターにて滞在制作を行なっている「きゅうかくうしお*」のみなさんたち。
滞在制作のお題は「醸す」。「発酵」「腐敗」「分解」「循環する生態系」など、 「醸す」に関わる全てを対象としたリサーチとして 私たちほっちのロッヂの働き手がじっくり語らう機会をいただきました。果たしてどんな感想を持たれたのでしょう?

(*2010年 辻󠄀本知彦と森山未來が立ち上げたユニット。踊り子二名、ほのちゃん、舞台監督、衣装、映像、制作、宣伝美術、照明、からなるネオアバンギャルド軍団)

医療者が魂を削っていることはあまり理解されない

ー 医療とアートは同じ文脈で語れると思うし、双方にその存在が必要なのではと思ったりもする。(一部省略)

ー 医者が、自分の代わりにガンの告知をしてくれ、と言うこともある。医者だから言えるでしょ、と思うけど、医者も人間。自分の魂を削っている。特にここのチームは在宅医療なので、相手の余命が残りわずかということが多く、本人やご家族にその事実を伝えないといけないことも多い。これは「極限までクリエーションせよ」と言ってるのと同義。何かを削らないとできない。でも「医療者が魂削っている」ということはあまり理解されない。

ー 「医療とアート」は「具体と抽象」「大衆化されているかされていないか」。医療には治った治ってないという判断基準があるけど、アートにはそれはない。だけど、同じように命を削ってクリエーションしたり
キュアやケアをしている。(藤岡)

《きゅうかくうしお的醸す》リサーチvol.4 コミュニティディレクター・福祉環境設計士 藤岡聡子リサーチvol.5 理学療法士 川田尚吾  / リサーチvol.6 看護師 菊池郁希リサーチvol.7 医師 杉浦由希子

・前に進めるならどんな歩きかたでもいい。それを提案するのはアートだと思う。自分らがやってるのはそっちだと信じたい。
概念を崩すのが僕らの仕事だと思う(きゅうかくうしお 映像 松澤さん)

・医療の概念を崩しているという意味では、ほっちのロッヂの取り組み自体がアートかもしれない。(きゅうかくうしお 宣伝美術 矢野さん)
Special Thanks!!

大学生からみた、ほっちのロッヂの働き手の印象って?

『風越の人びとのポスター展』という企画展に声をかけてもらいました。
慶應義塾大学/加藤教授より「キャンプ先」として、軽井沢風越学園の方たち、そして私たちほっちのロッヂの働き手が人物焦点ポスターになる、そんな新しい瞬間に。

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1時間ほどのインタビューもあっという間に終わり、との語らいから生まれた言葉を、学生さんたちが紡ぎ出してくれました。
「 "いま"を、 楽しんで すすむ。 」ゆっきー(菊池)
「 磁 石 」。聡子(藤岡)
いわゆるケアの文脈での話ではなく、働き手たちがどう生きているかに焦点を当ててくれた、ストレートな表現に頬緩む、嬉しい出会いとなりました。

慶應義塾大学 加藤文俊研究室の皆さん
Special Thanks!!

このほかにもいろいろな取材をいただいていますが、こうした機会をいただくことで言語化する力を養わせてもらっているなぁと感謝感謝です。

また随時更新していきます。

(2022.1.31)

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。

ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。

ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
文責:藤岡