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「ほっちのロッヂが交差点みたいに混ざり合うところになる。それは心が動き、じんわりする。」今月のちょっと長めのつぶやき(ゆっきー)

こんにちは、ゆっきーです。
食べることが好きな私。ほっちのロッヂのお台所から作り出されるランチが楽しみな毎日を送っています。
今月は私が活動の中で感じたことを綴っていこうと思います。

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お米の収穫に、地元上田に戻り家族総出の年中行事で稲刈り。
珍しいカエルさん!

じんわり、嬉しい。混ざり合う景色

「最期の時間をお家で過ごす」と決めていたロハさん。ほっちのロッヂのメンバとは、訪問診療と訪問看護という出会い方でした。ロハさんの暮らしに少しだけ入らせてもらったのは1週間に満たない期間でしたが、毎日お会いして日々変化していくご様子をご家族と共に感じさせていただきました。

奥様のビエゴさんが昼間仕事に出られている間、娘さんが「少しでも食べられるものを、少しでも楽な姿勢を、少しでも辛くない身体拭きを」と、優しく優しくお世話されていました。夜にビエゴさんが戻ると、お二人で身体を整えて、今日の出来事を共有して。

愛情深くお茶目なビエゴさんは、ご夫婦の馴れ初めやスポーツで活躍する息子さんのこと、お仕事探し中の娘さんのこれからをお話ししてくださいました。優しく思いやり溢れる娘さんは、昼間お一人でお世話されながら、訪問した看護メンバに涙しながら話されることもありました。
活発で、夫婦二人三脚で子育て一番に過ごされてきたロハさん。ご家族、ご兄弟に見守られて、息子さんと並んで寝ていた畳のお部屋で、そっと生きるを終えました。

しゃがんで子どもたちを見つめて、ふっとひと息。

それから数ヶ月。お家を訪れた際にお話ししたり、ほっちのロッヂの催しに足を運んでくださったりして、私たちとつながってくださっていました。

ほっちのロッヂには、子どものそだちを見守る場所もあり、医療のケアが必要な子どもが通っています。とある日、ロッヂの森に散歩しに行こうと外へ出ると、ビエゴさんが。
子どもたちは、バギーに乗ったり、リヤカーに乗って準備万端。

「ビエゴさ~ん!ちょうど良いところに。よろしければ一緒に森へ行きませんか?」

「わ~、いいのに乗ってるね。私はこういうの得意なのよ~。よし、行こう!」

森には真っ赤なノイチゴや、紅葉を控えるウルシの葉、漢方薬になる野草、大合唱のセミたち、たくさんのバッタたち… 雲間から久しぶりに顔を見せた太陽を見上げて、そよぐ風を感じて。
そのうち、幼少中の子どもが放課後に集まってくる「子どもアトリエ」に来ていた子どもたちも加わって、ビエゴさんと一緒に初めてのリヤカーデビュー。

この時にたまたま居合わせた人たちが、顔を合わせ、言葉を交わし、森の中で目から耳から肌から感じて。初めても体験する。

ビエゴさん、実はロハさん亡き後の気持ちとか暮らしのこと、お話ししに来てくださったようでした。森の中で、ぽつりぽつりと話される場面も。そのうち子どもに呼ばれ途中で掻き消えたりしながら。

お話ししたかったこと、十分に聴けたかな。来てみないとどんな人がいて、どんな風が吹いているか分からないほっちのロッヂ。それをご存知のビエゴさん、しゃがんで子どもたちを見つめて、ふっとひと息。

にっこりして「じゃあまた来るね。」

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子どもたちが去った森の様子

ロハさんとの出会いからビエゴさんと出会えました。そして、ほっちのロッヂに来てくださったビエゴさんは子どもたちと出会う。

出会いのきっかけは医療。そこに場があることで別の出会い方やつながるきっかけになる。ほっちのロッヂが交差点みたいに混ざり合うところになる。それは心が動き、じんわりする。

私たちはこれからも、たくさんの方と出会いつづけるでしょう。"はじめまして"も"さよなら"も。そしてそれから、"こんにちは"を続けて。

まずは出会い、つながるを大切に重ねていきたい。そして、出会い方をしぼらないで進むこの先を、まだまだこれからも。

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混ざり合う夕焼け

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。

ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。

ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
書き手:ゆっきー
文責:藤岡