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「頭の中の「?」が、少しずつほぐれていく感じ。」|6/9(日)第三回目「ほっちのお茶会」開催レポート

「症状や状態、年齢じゃなくって、
好きなことする仲間として、出会おう。」

2019年4月から、軽井沢町内外の人が、
自分の「好き」を起点に出会いなおす、「ほっちのお茶会」始めました。
毎月、まちのさまざまな場所で開催していきます。
アーカイブはこちらから:
1回目 自分の好きを言葉にしよう。4/22(月)第一回目の「ほっちのお茶会」、始まりました。@発地・シェリダン
2回目 「つまり、このまちはおせっかいで成り立ってるね」|5/20(月)第二回目「ほっちのお茶会」開催レポート @発地・シェリダン

ほっちのお茶会も、3回目。運営も少しずつ変化をくわえながら、今回は発地の密蔵院のご本堂、客殿の間をお借りし、開催しました。

地域のお寺って、あまり入ったことがないかもしれません。名前を知っていたり、目の前を通ったことはあるけれど・・・。

でも一度でも縁ができれば、「密蔵院って知ってる?」「あのお寺、350年続いてるんだって」「今のご住職で、20代目なんだって」「なんでもね、ご住職がいない時代が続いてたこともあるらしい」「く、詳しいー!」「えへへ」なんて会話も、生まれたり、生まれなかったり、するかもしれませんね・・・。

集まってきてくださった方に手にとっていただけるように、今回は、これまでほっちのロッヂ・藤岡がインスパイアされた本を並べてみました。(年季が入りすぎて、カバーが取れてしまったものも・・)

お茶会よろしく、お茶菓子は、福井のおやつに、オランダで購入した紙ナプキンを。なんともすごい組み合わせです(笑)

最初にほっちのお茶会をどのように進めるかをお話しし、
その後、密蔵院のご住職と奥様(民生委員)のお二人からご挨拶もしていただきました。
その後、みなさんの自己紹介を兼ねて、恒例の「○○が好きな、○○(自分の名前)です」。

「日本酒と、将棋と、ゲームが好きな〇〇です」
「片付けと整理整頓が好きな○○です」
「布団から出る5分前のあのグダグタ(うにうに)してる時間が大好きな○○です」
などなど・・・

この、参加された方の好きな〇〇の話を伺うのが、本当に楽しいです。役職や肩書きではなく、好きなことを話す人の横顔って、なんて素敵なんでしょう。今回は一部の方の抜粋ですが、どの方も本当に素敵・ごきげんな〇〇をお持ちでした。

さて、大人たちが好きな○○を話している横で、子どもたちはペーパークラフトやお絵かきなどで、黙々と遊び始めました。ご住職も奥様も混じって、なんだかとってもアットホームな雰囲気。

今回はありがたいお申し出により、軽井沢町のファミリーサポートに関わるお二人に、子どもたちがクラフトなどできるようにご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

頭の中の「?」が、少しずつほぐれていく感じ

会は先に進んでいきます。
次に、いくつかのグループに分かれていただき、ほっちのロッヂに関する9つのテーマの中から、このテーマを聞きたい、ということを質問していただく時間に。インスパイアされた本を手に取り真剣に話あってくださる姿も。

今回お話ししたことは、「最近のニュースのこと」、「ケアのこと」、「採用のこと」の3つです。

今回のほっちのお茶会も、看護師資格を持つ方、終末期医療で使用するソフトウエア関係のお仕事をされている方、MR職をされている方、以前介護の仕事をされていた方、インターナショナルスクールの人事をされている方、そして、身内が事故にあい、介護を必要とする生活を送っている方など、広い意味での福祉、に近い方が多く集まってくださっていました。

特に、「ケアのこと」について聞いてみたい!と言っていただいた方は、看護師資格を持つ方。

「ほっちのロッヂで目指そうとしていることを聞けば聞くほど、頭の中に「?」が浮かびます。」

そこで、私は【虫眼とアニ眼 (2008 徳間書店)】の本の冒頭に「養老さんと話してぼくが思ったこと」と題した、宮崎さんのカラーイラスト(マンガ)のワンシーン、町のいちばんいい所に保育園をつくり、地続きでホスピスがあるという構図の話をしたり、【スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る(2006 新潮社)】を手に取り、著書・遠山さんの言葉を借りて、”何でこうなっちゃうんだろう?”という問いを愚直に持ち続けてきたことなどををお話ししました。

すると、

「私も高齢者と子どもがもっと近くに居たらいいな、こうあったらいいな、と思う光景があったんです。そうか、そういう光景を目指すということなんですね。なんだかわかった気がします」

「もっと、子と高齢者を近づける場所なんだ。医療・福祉と教育を近づけるっていうのは、そういうことなんですね」

など、様々な経歴を持つ参加者の方が、それぞれの問いを持った上で、ほっちのお茶会でのおしゃべりを通して少しずつわかってきたような、ほぐれてきたような、そんな表情をしてくださったのが印象的でした。

それぞれが自分の好きなことをしている空間

さて、ほっちのロッヂって何ですか?と聞かれても、現時点で明快な答えを持ち合わせている訳でもありませんし、答え、というものはこれからも用意しないつもりで居ます。

ほっちのロッヂを訪れた人が、その場所・空間を感じ取り、言葉にしてもらえればいいなあと思うからです。

ほっちのお茶会のシーンで言えば、私たちが話していた客殿のお隣のご本堂で、ご住職とその奥様が、子どもたちと紙ヒコーキ作りに勤しんでいる。

「ん?ちょっと待ってて、おお、いい出来だねえ」
「そうでしょ!うふふ!おじさんありがと!!」

「ウオーーーーオ セイヤッ」
「私の飛んだ!」
「紙ヒコーキの折り方、知らねえの?教えてやるよ〜」

例えば、こういう瞬間も、ほっちのロッヂが目指したいところだなあと思います。
一方では熱心に話し込んでいる。一方では紙ヒコーキの飛ばし方に熱中している。何かをするべき、と強制されたり、何かのプラン通りに動くのではなく、自分が「やってみたい」という気持ちを互いに持てる空間に。

「症状や状態、年齢じゃなくって、好きなことする仲間として、出会おう。」、まさにこんなイメージです。

ご参加くださった方の声を、ご紹介します。

他にも、ご丁寧に参加された後にお礼のメールをくださった方も。子連れということで少しチャレンジングだったお茶会ですが、何ともごきげんな会になりました。


子どもたちの遊びごころをたくさん引き出してくださったお二人。想像以上に子どもたちも熱中し発狂(?)し、お二人にはゆっくりとお茶会への参加は叶いませんでしたが、次回はゆっくりご参加いただけるようにお誘いする予定です。

ご参加いただいたみなさん(お子さんももちろん)、密蔵院のご住職、奥様、本当にありがとうございました!

来月は、7月中旬ごろ。紅谷も交えて、発地のカフェかギャラリーで企画しようと思います。

「第三回 ほっちのお茶会」
日時:2019年6月9日(日)10時〜11時半ごろ
場所:密蔵院
参加者:お子さん入れて19名
レポート者:ほっちのロッヂ・藤岡